「栃東はケガをするたび、体格のハンディを補おうとして過酷なトレーニングを重ねてきた。ところが、それが裏目に出てオーバーワークになってしまった。昨年九州場所の休場がまさにそれです。そこで、彼が昨年12月に取り入れたのが『ピラティス』という柔軟体操の一種。見事によみがえり、初場所では自己最高の14勝を挙げ3度目の優勝を飾りました」(相撲担当記者)
はて、ピラティス? マドンナやジェニロペ、日本でも米倉涼子や渡辺満里奈が愛好する健康法というが、どんなものなのか?
「ジェクサーフィットネス&スポーツアカデミー」(東京・代々木)のマットピラティス養成コース講師・山田美保子氏が説明する。
「簡単に言うと、カラダの中心部にある骨に近い筋肉を、自重負荷と意識で姿勢を安定させたり、動かしたりすることで、均整の取れたボディーをつくるエクササイズ。20世紀初頭にドイツ人看護師が考案しました。筋力がつくのはもちろん、さまざまなバランスが整うことで姿勢や血行が良くなり肩や腰のコリの解消、内臓機能アップが期待できる。脳の働きも整うのでリラックス効果もあって、よく眠れますよ」
しばしばヨガとピラティスは混同される。どちらも「呼吸」が重要だが、ヨガが静止姿勢が多いのに対し、ピラティスは動きが止まることがない「エクササイズ」だ。
「でも、難しく考えないで下さい。猫背気味の人が背筋を伸ばしてみたり背もたれを使わずに椅子に座るのも、意識を使って姿勢を安定させていることになるのでこれもピラティスの一歩ですから。エクササイズにはさまざまな種類がありますが、まずは(1)筋力アップ(2)バランスを整える(3)柔軟の3つの効果がある『ローリングライクアボール』をやってみましょう」


