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2007年04月28日

<発泡酒>「糖質ゼロ」って? カロリーゼロではありません


 糖質ゼロって、カロリーゼロ? 低カロリーをうたった発泡酒が健康志向の中高年や女性を中心に人気を集めている。
ダイエットマスターブック
各メーカーとも低糖質の発泡酒を競うようにして発売する中、今年3月下旬には「糖質ゼロ」も登場した。どんな発泡酒なのか?  「糖質ゼロ」を売り言葉に発売を始めたアサヒビールの発泡酒「スタイルフリー」。出荷は好調な滑り出しを示したが、発売開始からわずか10日間で250件を超える問い合わせが続いた。多くは「糖質って何ですか?」「カロリーもゼロですか?」といった消費者からの素朴な疑問だった。
 発泡酒はビールよりも少ない量の麦芽を酵母菌で発酵・分解させて作る。発酵によってアルコールと水ができるが、発酵・分解されなかったごく少量の麦芽が残る。これが糖質。糖質は三大栄養素の一つの炭水化物にあたり、1グラムあたりのエネルギーは4キロカロリーだ。
 この糖質を減らし、ダイエット効果をうたったのが糖質カットの発泡酒。01年10月、サントリーが糖質70%カットの「ダイエット<生>」を出し、次いでキリンが02年4月、糖質70%カットの「淡麗グリーンラベル」で後を追った。
 通常の発泡酒には100ミリリットルあたり3.6グラム程度の糖質が含まれるが、70%カットで約1グラムに減った。そこへ登場したのがアサヒの「糖質ゼロ」だ。同社によると酵母菌の働きを高めるなどして実現した。糖質がほとんどないため、ホップの香りを残しながらも、さっぱりした味が売りだ。
 しかし、「糖質ゼロ」といっても、完全にゼロではない。厚生労働省新開発食品保健対策室によると、健康増進法に基づく栄養表示基準では糖質が100ミリリットルあたり0.5グラム未満の残留量なら「ゼロ」と表示できる。実際の残留量について、アサヒ広報部は「製品によって多少ばらつきはあるが、確実に0.4グラム以下」とし、他社製品の半分以下であることを強調する。糖質だけで言えば通常の発泡酒の9分の1以下のカロリーとなる。
 また、糖質がほぼゼロだからカロリーも同様というわけでもない。ビールや発泡酒のカロリーの多くは発酵でできたアルコール分にある。スタイルフリーでも100ミリリットルあたり24キロカロリー(1缶=500ミリリットル缶=で120キロカロリー)と表示されている。
 アルコールのカロリーは1グラムあたり約7キロカロリー。食品表示と栄養問題に詳しい高橋久仁子・群馬大学教育学部教授は「かつて砂糖使用ゼロのチョコレートが出て、カロリーがゼロかのごとく話題になったが、糖質ゼロをカロリーゼロと読み違えないように」と指摘する。
 ◇三大栄養素のカロリー
 炭水化物、たんぱく質、脂質(脂肪)のエネルギーは1グラムあたり4キロカロリー、4キロカロリー、9キロカロリー。糖質は炭水化物なので1グラムあたり4キロカロリー。糖質には果物に含まれる果糖や砂糖のショ糖、ハチミツなどに含まれるブドウ糖、ブドウ糖が多数結合したでんぷん(スターチ)など、各種糖類がある。糖分は糖類と同じ意味で使われている。
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